平松政次の成績とカミソリシュートの威力の秘密!

高速で凄まじい切れ味を誇るシュートを武器に全盛期の
読売巨人軍の王貞治、長嶋茂雄を手玉に取った投手がいました。

甲子園大会100回記念の大会5日目
レジェンド始球式を務める平松政次さんです。

大洋ホエールズで18年間活躍した平松政次投手
さんは、王・長嶋の巨人軍全盛V9の時期に巨人キラーとして
大活躍した投手です。

平松政次投手ですが現役時代の最初の背番号は3番
後に27番になりましたが投手で背番号3って珍しいですね。

その平松政次投手の成績と今では伝説とまでいわれるエピソードを持つ
カミソリシュートの秘密をまとめてみました。






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平松 政次の身長や野球経歴

元プロ野球投手 野球解説者
出身地 岡山県高梁市
生年月日1947年9月19日(70歳)
身長 176 cm 体重 74 kg

野球経歴

1965年(昭和40年)春の選抜甲子園大会
岡山県立岡山東商業高等学校延長13回サヨナラ勝ちで初優勝

平松政次投手の甲子園での投手成績

大 会 スコア 対戦相手 備 考
昭和40年春 1回戦 ◎07-0 コ___ザ_ 完封勝利(1):3安打11奪三振
2回戦 ◎01-0 明___治_ 完封勝利(2):3安打8奪三振
準々決勝 ◎03-0 静___岡 完封勝利(3):3安打9奪三振
準決勝 ◎01-0 徳_島_商 完封勝利(4):5安打8奪三振
決_勝 ○02-1 市和歌山商 完投勝利:延長13回10安打5奪三振 (選抜優勝)
昭和40年夏 1回戦 ●00-4 日_大_二 完投:8安打3奪三振

  1. 1965年 冬中日ドラゴンズの4位指名を拒否
  2. 1966年 社会人野球の日本石油に
  3. 1967年 – 1984年プロ野球
    大洋ホエールズ横浜大洋ホエールズ

投球・打席 右投右打
ポジション 投手

1983平松政次200勝

1967年平松 政次大洋ホエールズ入団の背番号は3番でした。
平松さんが希望したのかどうか不明ですが
平松さんは巨人の長嶋茂雄さんに憧れて野球はじめたそうです。

3番は後にも先にも投手がほとんど付けない番号ですが、
長嶋さんと同じ数字で本人も嬉しかったでしょうね。

翌年背番号は27番に変更
以降 平松投手といえばカミソリシュートと背番号27番が定着しました。

平松政次投手のプロ野球での成績

  • 通算:18年 635試合に登板
  • 201 勝196敗16引き分け
  • 防御率3.31
  • 奪三振2045
  • タイトル 最多勝:2回 (1970年、1971年)
    最優秀防御率:1回 (1979年)
    表彰 沢村賞:1回 (1970年)
  • 最優秀投手:2回 (1970年、1971年)
  • ベストナイン:2回 (1970年、1971年)
  • 野球殿堂:エキスパート部門 (2017年)







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平松政次カミソリシュート誕生の秘話

大洋のエース平松政次さんといえばカミソリシュート
愛称は「カミソリ平松」といわれた存在でした。

プロに入るまでの平松投手は
投げる球種の大半がストレートでカーブもあまり投げなかったそうです。

それで甲子園で優勝
4試合連続完封はすごいものです。

しかし、その平松政次さんプロ野球2年目の1969年春のキャンプで
同僚の近藤和彦選手と近藤昭選手に「こんな球しか投げられないのか」と言われた事があったそうです。

このときカッとなって投げた(投げてみた)シュートが
驚くほどのスピードと鋭く変化

からかった近藤和彦は腰を抜かしたというエピソードがあります。

投げたのはたった6球

これが、後々の異名ともなる平松政次さんのカミソリシュートの
誕生の秘密でした。

しかも、試しに投げたのはたったの6球だけ。

平松投手ははプロ入り1年3勝4敗・防御率3.60、2年目5勝12敗・防御率4.28といまひとつの成績でした。

しかしシュートを覚えた(たった6球で覚えた)1969年の成績は14勝12敗・防御率2.56

翌年の1970年にはなんと!25勝19敗・防御率1.95
驚異の防御率1点台と25勝の最多勝と沢村賞のタイトルを獲得しました。

1971年も平松政次は17勝を上げ最多勝を獲得

いかにシュートの力があったのかが容易に想像できますね。

しかし1969年春のキャンプで
同僚の近藤和彦選手と近藤昭選手のからかいの一言がなければ
現在の平松投手は存在しなかったかもしれませんね。

平松投手のカミソリシュートの握りと投げ方

平松投手のカミソリシュートですが、特別な握りで投げてはなかったようです。
通常のシュートはボールの縫い目に指をかけてスライダーと逆の回転をかけるために
スピードがあっても沈みながら右打者の胸元に食い込んでゆきます。

打者は胸元に沈みながら食い込むシュートが
バットの根っこの方に当てるため内野ゴロが多くなります。

これがシュートがダブルプレーを多く取れる所以です。

内野ゴロではなく三振がとれるシュート

しかし、平松投手のシュートは沈まず、ものすごいスピードでホップしてくるのです。

これはバットに当てることができません。

これが、カミソリシュートが内野ゴロではなく三振をとる球としての秘密なんです。

カミソリシュートの握りは縫い目に指をかけない

平松投手のカミソリシュートの握りは普通のシュートのように、ボールの縫い目に指をかません。

そして手首右方向にひねることなく投げます。

これはストレートを縫い目に指をかけずに投げるのと同じです。

平松投手は独自の癖でしょうか?
グラブを持った左肩の回転が早く回るストレートの腕の振り方をシていたようです。

そのせいで自然にボールにシュート回転のスピンがかかり
縫い目に指をかけてないためボールが滑るようにホップしてきたのだと思います。

未だに誰もマネが出来ないカミソリシュートの謎

ホームベース直前で猛スピードで大きく右打者の内角に食い込みながらホップするシュートこれは誰も投げられません。

しかも、後年このシュートを伝授しようとして投げ方を教えてもその微妙なボールのリリース等の感覚を誰も理解することは出来ず投げることはできなかったそうです。

これがカミソリシュートのフォーム
平松政次 股関節を広げ横回転後さらに前に倒す

こんな体の使い方をする投手は見たことありません。

またカミソリシュートは平松投手の投げ方が特別なためでこの投げ方マネた場合肩や肘を壊しかねないそうなのでフォームを真似して投げるのは注意してください。

平松投手のカミソリシュートはどれほど凄かったのか

プロ野球史上たぐい稀なシュートを投げた平松政次のカミソリシュートがどれだけすごかったのかそのエピソードがあります。

先述したように平松政次投手は左肩を早めに回転させることと、ボールの縫い目に指をかけないことで、カミソリシュートと呼ばれる恐ろしいシュートを生み出したのです。






巨人河埜選手へのデッドボールがストラクの判定で川上監督が退場

このカミソリシュートのエピソードとして有名なのが
平松投手が投げたボールが巨人の河埜選手の左手首に当たった事件です。

当然、デッドボールのコールがあると思いきや
しかし、平光球審のコールはストライクのコール!?

これには巨人の川上監督が猛抗議しました。

「デットボールが、なんでストライクなんだ!」
球審と言い争いになった川上監督は球審に暴力をふるって退場となりました。

しかしこれは変化球だったのです。

平松投手のカミソリシュートの軌道をシミュレーション

40cmも右打者側に食い込んで曲がるスピードボールがあるのか?

平松投手が河野選手に投げたボールは普通の常識的な軌道を大きく外れて曲がったのです。
平光球審曰く「ストライクゾーンのインコースに大きく曲がって入って来た球を打者が打ちに行き、グリップエンドに当たったストライク」と説明しています。

このボールの軌道こそ打撃の神様ともいわれた川上監督ですら想像だにできなかった軌道のカミソリシュートの真髄なのです。

最盛期のカミソリシュートは40センチ近くも右バッターのインコースに食い込んでいったそうです。

巨人の内規は平松のシュートだけは打つな

その結果平松選手は死球王として120死球のセリーグ記録を持っています。

それ以来、平松投手が登板する試合では巨人には「平松のシュートだけは打つな。シュートを見逃して三振してもマイナス査定にはしない」という内規が出来たそうです。

つまり、ベンチ裏の指示では絶対に打てないボールとしてこのカミソリシュートがピックアップされていたのです。

世界の王もミスター長嶋も打てなかったボール

もちろん、世界のホームラン王の王貞治選手、ミスター・ジャイアンツの長嶋茂雄選手でさえもカミソリシュートには手も足もでなかったそうです。

特に左バッターの王さんと違い右バッターの長嶋茂雄さんは寝ても冷めても
40センチも食い込んでくるカミソリシュートをどう打つかしか考えられなかった時期もあったそうです。

これが、平松政次投手のレジェンドを確立させたカミソリシュートの秘密です。

長年にわたって代名詞となったシュートボールの平松さん
甲子園100回記念大会の5日目にレジェンドとして始球式でボールを投げます。

甲子園のマウンドでもう一度、あのカミソリシュートの平松の名残をみたいものですね!

プロ野球の魔球
1:藤川球児のストレート 2:平松政次のカミソリシュート 3:伊藤智仁のスライダー
4:ウェイクフィールドのナックル







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