過去中止となった甲子園大会
安倍晋三首相は2月26日にスポーツイベントなどの自粛、規模縮小を要請、今月10日に自粛要請の延長を求めた。日本高野連は4日、無観客開催の方針を示し、11日に開催可否の最終判断をするとしていた。
大正7年の米騒動があった夏の大会は中止されています。米騒動は米の買い占めデマで民衆の暴動がおきまた同年にはスペイン風邪が発生し世界的にパンデミックを引き起こしています。長い歴史の中、2度の震災にも負けず実施された甲子園大会。はたして2020年のセンバツ大会はどのようになるのでしょうか・
【春のセンバツ2020】新型コロナウィルスで中止か無観客試合か?
新型コロナウィルスの感染拡大を受け、2020年春の選抜甲子園大会の開催が危ぶまれています。
春のセンバツ2020は3月19日開幕で13日間、甲子園球場で開催の予定でしたが新型コロナウイルスの感染拡大により開催が危ぶまれています。
【春のセンバツ2020】中止はここまで頑張って練習を積んできた高校球児たちそして選手を支えてくれた家族や学校、
地域関係者に対しても大きなショックとなります。
しかし中止というのは過去にも類をみないので
無観客試合を視野に入れた方針が検討されていますのでテレビ観戦は可能性があるということですね。
となると、甲子園大会史上初の無観客試合ろなりますね。
では、100回を超える甲子園の歴史のなかで過去に中止となった大会は?あるのでしょうか?
過去の2回の震災時、甲子園大会は実施された
まず、近年で考えられるのは震災時のときどうだったかおもいだしてみましょう。
平成7年「阪神・淡路大震災」は甲子園のお膝元、神戸地区を襲いました。しかしこのときも地元復興を目指しセンバツ大会は開催されました。震災からわずか2ヶ月のことでした。
復興を目指す地元の迷惑にならないようにブラスバンドなどの応援禁止し試合数も4試合日を減らし日程の調整も実施しセンバツは開催されました。
また、甲子園大会直前におそってきた平成23年の「東日本大震災」わずかその12日後、電力不足に見舞われる中第83回のセンバツは賛否両論の中「がんばろう!日本」をスローガンに開催されました。
被災地に最大限配慮し被災者・救助救援に携わる方を応援する大会とし開会式の入場行進は中止、鳴り物応援を禁止するなどの配慮がなされました。
この2つの大会はかってない条件のなかでも試合に情熱を燃やす高校球児の姿が復興を目指す多くの方々の心の支援になったことは間違いないと思います。ただ今回の新型コロナウィルス感染拡大リスクは震災の場合とは大きく違います。
過去に中止となった甲子園大会は2回ある。
では、過去に中止となった甲子園大会はあるのでしょうか?
高校球児たちのメッカ甲子園の歴史のなかで過去に中止となった大会は2回あります。
いずれも歴史に残る事件が引き金になっています。
- 大正7年の米騒動で高校野球全国大会中止
- 昭和16年の第2次世界大戦で選手権大会中止
この2つの事件により中止となっています。
米騒動で甲子園大会中止
米騒動とは米の価格の上昇と買い占めが原因となり日本国中で大きな民衆運動が勃発。日本の経済に大きな影響を与えるとともに政治的な不安も煽り、国内の情勢が不安定になった事件です。
現在起こっている新型コロナウィルス感染拡大によるマスク買い占めやトイレットペーパー買い占めなどの騒動に似ている感はあります。
最初の中止はこの米騒動によるものでした。
第2次世界大戦が原因で中止
2回目の中止は第2次世界大戦
戦局深刻化のなか文部省次官通達で地方大会半ばで昭和16年の第27回大会は中止が決定。その後、選抜大会は1942年~1946年(昭和17年から21年)までの期間中止されました。
戦時中は野球は敵国米国のスポーツとして扱われ阪神甲子園球場の屋根は金属供出で取り壊されました。
過去に中止となった甲子園大会まとめ【春のセンバツ2020】無観客試合?
震災のときも実施された春のセンバツ大会ですが過去に中止となった甲子園大会は2回ありました。しかしいずれも今回の新型コロナウィルス感染拡大とは違う要素のものでした。
【春のセンバツ2020】は通常開催か、無観客か、中止か?の議論が起こっていますが
新型コロナウイルスの感染拡大により開催が危ぶまれている選抜高校野球大会【春のセンバツ2020】は通常開催か、無観客か、中止か?の議論が起こっていますが臨時理事会で無観客試合を視野に入れた方針が打ち出されています。
【春のセンバツ2020】無観客試合となる可能性が高いようです。
無観客試合となると甲子園大会としては初の試みですが中止よりもいいのではと思われますね。
ネットの声
センバツ運営委員会と臨時理事会が3月4日(水)午後2時から開催。新型コロナ感染拡大を踏まえ、開催可否を協議。午後6時に会見を開き、報告。 過去、夏の甲子園の中止は、1918年(米騒動)と1941年(戦局深刻化)の2回。センバツ中止はなし。1942〜46年は戦争により春夏ともに中断(報知ほか)
甲子園の高校野球が戦争以外で開催できなかったのは、102年前の大正7年の米騒動の夏だけ。このときも、噂→買い占め→社会不安→噂→…という負のスパイラルだった。同じ大正7年にはスペイン風邪が発生。パンデミックを引き起こした。
朝日「甲子園は治安悪化のため中止しました」 これが米騒動時の中止の真相というのだが、ここまでの話だと新聞社の中で意見のコンセンサスができていなかったのかと思えるほど。
中止になった場合、出場回数のカウントってどうなるんだろうね…。 ちなみに大昔(第4回の夏の大会[当時は中等学校で甲子園でもない])米騒動で中止になった時は『カウントに入れている(出場したことになっている)』ただこのときは現地に出場校が揃っていた。