3月26日(日本時間の27日)マリナーズ対レンジャースの開幕試合でイチロー氏の始球式が決定しました。ここで話題になっているのがイチロー氏の外野からレーザービーム始球式なんです。
えええ?外野からの送球が始球式と思われる方も多いでしょうがそこはファンを大切にする大リーグです。なんでもありの始球式大歓迎です
ところでイチロー氏も引退して1年が経とうとしています。昔のような凄いレーザービームは見れるのでしょうか?こちらの記事ではイチローのレーザービームと呼ばれる送球の凄さと秘密についてまとめてみました。
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イチロー氏のプロフィール
イチロー氏は1973年10月22日生まれ
外野手(右投左打)。本名は鈴木一朗(スズキ イチロウ)。9
1年にドラフト4位でオリックス・ブルーウェーブに入団
94年、シーズン210本安打で日本新記録を更新
通算安打世界記録保持者、最多試合出場記録保持者
NPBやMLBで首位打者や盗塁王など様々なタイトルを獲得している。2019年3月21日に現役引退あっり書きましたがイチロー氏業績を書き始めると10ページ20ページでは足りませんね。今回はレーザービームに絞って書いてゆきたいと思います。
イチロー伝説!全米が驚いたレーザービームの凄さはこの試合から
当時大リーグ1年目だったイチロー選手がレーザービームによって全米の度肝を抜いた試合は2001年4月11日のアスレチック戦でのことでした。
ライトからサードへのノーバウンド送球で走者を刺し、実況が「レーザービーム!」と表現したことから代名詞が定着しました。
2001年4月11日アスレチック戦で起きたプレイとは
イチローのレーザービームが初登場したのは大リーグ1年目の2001年4月11日。敵地で行われたアスレチックス戦で場面はマリナーズが3-0とリードした八回裏。
イチローはこの日、八回からの途中途中出場でした。
アスレチックスの打者が1死一塁からライト前へのヒットを打ち、俊足の一塁走者「テレンス・ロング」は迷わず二塁を蹴った瞬間です。
前進して打球を捕ったイチローは素早いモーションで三塁へ。ノーバウンドのボールは低い軌道のまま勢いを失わずに三塁手デビッド・ベルのグラブに到達し、みごとに走者を刺しました。
150km/hは出ていた素早く正確な送球は全米の度肝を抜きました。この送球を見た実況アナウンサーリック・リズが「イチローからのレーザービーム攻撃だ!」と叫んだことがイチローのレーザービームという名前の由縁です。
今でも大リーグの外野手の好プレーでは必ず紹介される、有名なシーンとなっています。
イチローのレーザービームは俊足・強肩・正確性から
どのようにしてイチローは「レーザービーム」と呼ばれるほどのすさまじい送球を行うことができたのでしょうか。ここではイチローの外野守備の特徴である俊足・強肩・送球の正確性という観点から探っていきます。
イチローの俊足と予測技術が生んだレーザービーム
イチロー選手は、走塁に見られるように非常に足が速いことで有名です。一塁到達まで4秒を切れば俊足と言われている中、3秒台を叩き出すほどの速さ。
この足の速さはレーザービームにも大きく関係しています。送球に強い力を加えるためには、足を使った助走が大きな鍵を握ります。槍投げと同じように、一般的に助走は速ければ速いほど、ボールのスピードは速くなります。
ただし野球の場合は、槍投げと違ってボールをキャッチするまでの助走でスピードを出しすぎると捕球するときにエラーになる可能性も高ってきます。そのためイチロー選手はキャッチしてからの助走を速くすることでうまく対応しています。
キャッチまではゆったり動いて、キャッチしてから急激にステップや身体の動きをスピードアップさせるイチローの助走の凄さは、ボールを捕ってからのスピードの速さにあります。
予測技術について
レーザービームで本塁突入の走者を指す場合。右翼手の捕球の時の体勢がはラインに近くに、体勢もややライン側に流れるような状態が多くなります。そこから90度向きを変えて本塁への返球は、身体の流れから、球筋は本塁右にそれやすくなるところをイチロー選手は三塁走者の後方から、捕手の取りやすくタッチしやすいストライクを投げています。
これを捕球するまでの4秒ぐらいで予測しながら、その通りにできる、という予測のスピードと正確性が他選手に比べてずばぬけているのもイチロー選手がレーザービームという凄い送球ができるポイントです。
強肩と送球の正確性
イチロー氏は元々投手出身であり、投手出身の野手は肩が強い傾向があります。常人に比べて体中の関節の可動域が極端に広いという特徴もあります。
これは彼がストレッチに入念な時間をかけているためです。つまり、鍛えられた筋肉+柔らかすぎる体をムチのようにしならせて投げてるので、あの強肩が活きてきます。
アスレチックス戦でも送球の正確性に関しても、ライトへのヒットを捕球すると、三塁へのノーバウンドでのストライク送球。その飛距離は実に73メートルにも及びます。
あれだけの距離をノーバウンドで、三塁へ手のグラブへぴったりと収まる位置に送球できる送球の正確さは他に類を見ない。
伝説のすごいレーザービームが始球式で見られるのか?
3月26日のレンジャース戦の始球式で見られるのか?
マリナーズは2020年2月20日、本拠地Tモバイル・パークで3月26日(日本時間同27日)に行われる今季開幕戦・レンジャーズ戦で、会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチローが始球式を務めることが発表されました。(スポーツ報知)
この試合のイチロー氏の始球式について、地元ラジオ局「710AM ESPNシアトル」でコラムニストを務めるジム・ムーア氏は珍提案しています。
ジム・ムーア氏こそアスレチックス戦でみせたイチローのレーザービムの名付け親なんです。
「本当に記憶に残るユニークなものにするために、私には良い考えがある。マリナーズはイチローに彼のポジションであった右翼から始球式を行うことを頼むべきだ。
そして、本塁ではなく、三塁へ投げてもらう。
右翼への打球で一塁から三塁を狙ったアスレチックスのテレンス・ロングを刺した2001年のプレーを再現してもらいたい」確かに、始球式にはマウンドやマウンド前から投げないといけないルールありません。
イチロー氏の右翼から三塁へ投球する始球式プランについて、米スポーツ局「ESPNシアトル」のシャノン・ドライヤー記者は
「右翼から三塁はイチローにとってフェアだと思います。マウンドから投げるのも見たいです。打撃投手として大変素晴らしい投球を見せているので。でも、右翼は面白い選択かもしれません」と心待ち。地元局「ROOTスポーツ」のブラッド・アダム記者も「イチローがまた右翼から投げるのを見るのはクールですね。キャンプで投げているので肩は良い状態です」と期待している。
まとめ
伝説となっているレーザービームは今季開幕戦で再現されるのでしょうか?
マリナーズがスプリングトレーニングを行なうアリゾナ州ピオリアでキャンプに参加しているイチロー選手は肩の調子が良さそうだ。伝説のレーザービームが始球式で見られるのを期待しましょう。